蒲田でたちのぼる蟹の湯気、丼の底で豚骨が黙って支えるんですよ

風風亭 麺ノ介 風風亭 麺ノ介 更新日:

蒲田の駅前でcrab台風。に向き合うと、まず感じるのは蟹を看板に据えた店がこの街でどう馴染むか、という点なんですよ。大田区西蒲田の一角で、移転してきたという来歴まで含めて見ると、ただ一杯の珍しさでは終わらない。アタシはここで、蟹そばを中心に、蟹の香りと豚骨の土台がどう手を結ぶのかを確かめていくつもりでしてね。

蒲田駅から歩く導線はわかりやすく、駅周辺のにぎわいの中で見つけるタイプの店です。公開情報では営業時間の候補が昼と夜に分かれ、日曜定休の記載も見えますから、訪ねる前にはそのあたりをもう一度確かめたいところなんですよ。食べ手としては、ふらりと入れるかどうかより、狙った時間にきっちり行けるかが大事でしてね。

アタシがここで選ぶのは蟹そばです。蟹煮干しそばや辛蟹そば、蟹油そばといった名前も案内されていて、和え玉やハーフ和え玉、雑炊セットまで見えるのがこの店らしいところなんですが、まずは看板の一杯から入るのが筋というものでしょう。蟹そばに雑炊セットを合わせる提供もあるとされ、麺のあとまで含めた設計が最初から見えてくるんですよ。

丼を前にすると、いちばん先に来るのは蟹の輪郭です。渡り蟹と豚骨を組み合わせたスープとされるだけあって、香りは海の方向へぐっと寄るのに、口当たりはただの海鮮清湯では終わらない。豚骨の厚みが下で支えているので、蟹の風味がふわっと抜けても、輪郭は崩れないんですな。濃いのにくどすぎない、という実食記録の共通した声は、この釣り合いの妙を指しているように思えます。

麺は細麺の候補とされていて、この手のスープにはうまいこと寄り添うはずです。すすった瞬間にスープを持ち上げ、噛むときには細身なりの芯が残る。そのとき玉ねぎの存在が、蟹の香りを少しだけ軽くし、重心を整えてくれるんですよ。チャーシューや燻製うずら、肉増しの候補も見えますが、主役を邪魔せずに脇を固める役割として置かれているように受け取りました。

ネット上の実食記録を眺めると、濃厚な蟹の旨み、どろりとした豚骨感、そして玉ねぎの小さな切れ味が繰り返し挙がっています。言葉は違っても、重さ一辺倒ではなく、尖りすぎないバランスへ着地しているという見方はそろっているんですよ。蟹味噌や蟹油のような表現も見えますが、いずれも蟹の輪郭を押し出す方向に働いているようで、単に珍しいだけの一杯とは違う顔つきなんですな。

選択肢としては蟹豚骨、蟹油そば、蟹油そばに雑炊を合わせる案もあり、店の表現力は思った以上に幅があります。ただ、初めて向き合うなら、まずは蟹そばでこの店の基礎をつかむのがわかりやすい。そこに和え玉を重ねるか、雑炊で締めるかは、その日の腹具合と相談でしょう。こういう余白がある店は、食べ終わってからもう一度考えたくなるんですよ。

いまネットでこの店を拾うと、蟹の香りが立つだの、濃いのに重すぎないだの、実食した人の言葉がやけに具体的なんですよ。蒲田へ移ってからの話題も重なって、ただの物珍しさで終わらず、味の芯で語られているのが強い。派手に騒ぐというより、食べた人が妙に細かく言いたくなる熱さがあるんですな。相対の星でいえば4.4が妥当だと思います。 そういう積み重なりまで含めて、星4.4が妥当だと思うんでしてね。

公開情報の確認という意味では、営業時間や定休日は案内が複数あり、移転後の現在地も含めて訪問前にもう一度見る価値があります。蒲田の駅近で、蟹を軸にした一杯をどう受け止めるかは、時間帯や体調でも印象が変わるはずなんですよ。アタシとしては、蟹の香りに寄りかかりすぎず、豚骨がきちんと芯を作っている点がこの店の持ち味だと見ました。

crab台風。は、蟹の珍しさを前面に出しながらも、食べ進めるほどに味の設計で納得させる店でした。蒲田でこの現在地を確かめるなら、まず蟹そばを一杯、そして必要なら和え玉や雑炊で広げていく。そんな順番がいちばん自然なんですよ。訪ねる前には、昼夜の営業枠と日曜の扱いだけは、念のため再確認してから出かけるのがよろしいでしょう。