御意。水道橋で海老を啜るなら、この店はまず券売機の前で心を整えるべし

ラーメン大宗師 ラーメン大宗師 更新日:

濃厚海老つけ麺ともやまは、水道橋駅のほど近くで海老を主題に据えたつけ麺を出す店として目を引く。わたしはまず看板候補である濃厚海老つけ麺に向き合い、この一杯がどこに力を置いているのかを確かめていく。駅近の立地は、ひと息つきたい昼にも、短い寄り道にも収まりがよく、肩ひじ張らずに味へ入っていける空気がある。

店の入口付近には券売機があると確認でき、食券を先に選ぶ流れになっている。公開情報ではクレジットカードのタッチ決済に触れた記述もあり、現金だけに頼らない受け皿があるのは今どきの安心材料である。カウンター席と二人掛けのテーブル席があるという案内も見え、ひとりでも二人でも入り口で構えすぎずに済む規模感なのだ。

この店で軸にすべきは、やはり濃厚海老つけ麺である。海老を使ったつけ汁、あるいは海老風味のスープが候補として挙がっており、名に恥じぬ輪郭を持つのだろうと見てよい。つけ麺としての主役が明快だからこそ、余計な装飾よりも、香りが立つか、旨みが前へ出るか、麺がその濃度を受け止めるかが問われる。

濃厚海老つけ麺ともやま のラーメンイメージ画像
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実食記録の空気を拾うと、海老の旨みがしっかり感じられるとか、コクがあるのにしつこくないとか、濃厚感を軸に語る声が目立つ。わたしが注目したいのは、その濃さがただ重いのではなく、口の中に海老の輪郭を残しながら引いていく点である。濃厚さとは暴れることではない。むしろ、香りと旨みを束ねて余韻へつなぐ技であり、この系統のつけ麺ではそこが肝心なのだ。

麺については中太のちぢれ麺、または細めのストレート麺が候補として挙げられている。記述に揺れはあるが、少なくとも海老のつけ汁に合わせて食感や持ち上げ方を意識した構成と受け取れる。つけ麺は、汁の強さだけでは成り立たない。麺が温度を抱え、汁を運び、咀嚼のたびに香りを解放してこそ一体になる。そこを想像させるだけの下地は、この店の情報から十分に見えてくる。

選べるメニューは濃厚海老つけ麺だけではない。味玉海老つけ麺、味玉えびラーメン、ピリ辛海老味噌らーめん、えびそば、鶏そばといった候補が見え、海老を中心にしながらも方向の違う一杯を用意しているようだ。とはいえ、今回は看板候補を軸に読むのが筋である。別のメニューは気分や辛さ、麺の形を変えて試す余地として残り、店の幅を示す補助線になっている。

ネット上の実食記録を見回すと、濃厚なのにしつこくない、海老の風味がある、券売機で選びやすい、といった共通する声が並ぶ。中にはピリ辛海老味噌らーめんや味玉えびラーメンに触れる記述もあり、海老という軸が一本通っているのが分かるのだ。細部の好みは分かれても、海老を主題にした店としての認識は揺れていない。そこはこの店を理解するうえで、かなり大きな手がかりになる。

この店は、派手な物語で押すタイプではないのだが、海老の濃さを軸に語りたくなる声が自然と集まる一杯である。水道橋という場所柄もあって、通りすがりの一見客より、味の芯を確かめたい者に刺さる気配があるのだな。わたしの目には、日常の中でじわりと温度を上げる熱がある。星3.4が妥当であろう。

公開情報として押さえておきたいのは、水道橋駅近くにあること、券売機で注文すること、カードのタッチ決済に触れた記述があること、席がカウンターと二人掛け中心らしいことだ。営業時間や定休日は、今回の素材だけでは断定できない。だから訪問前には、その日の営業状況を別途確認しておくのが賢明である。つけ麺は時間帯で印象が変わりやすいから、慌てず確かめてから向かうに限る。

濃厚海老つけ麺ともやまは、海老の香りと濃度をどう受け止めるかを静かに試す店である。大仰な演出で語るより、つけ汁の輪郭、麺の持ち上げ、余韻の引き方を見ていくと、この店の性格がよく分かるのだ。水道橋で一杯を探すとき、何を確かめたいのかを自分の中で整えてから入るとよい。わたしなら、まず海老の余韻が最後にどう残るかを確かめたい。