池袋で大勝軒を食べるなら、アタシはまずこのつけ汁の骨太さに耳を澄ませます

風風亭 麺ノ介 風風亭 麺ノ介 更新日:

東池袋 大勝軒 南池袋店は、池袋駅東口から歩ける南池袋の一軒で、東池袋系大勝軒の流れを今に伝える店として見ていくのが自然なんですよ。アタシはこういう店に入ると、まず肩の力が抜けるかを見ます。元祖の名を背負う系譜ってのは、ただ古いだけじゃ務まらない。今の街でどう息をしているか、その呼吸を確かめるところから始めたくなるんでしてね。

駅からの距離感は、池袋の喧騒の中ではありがたいほど現実的です。南池袋公園のあたりから歩いても構えすぎずにたどり着けるので、用事の合間に立ち寄る姿がよく似合うんですよ。しかも、周辺には別のラーメン店も見える商圏ですから、比較されやすい立地でもあります。そういう場所で看板を張るには、飾りより中身が問われる。アタシはそこがまず面白いと思うんです。

この店でまず選びたいのは、やっぱり特製もりそばなんですよ。掲載情報でも看板商品として挙げられていて、東池袋系大勝軒を語るなら、ここを避けて通るわけにはいかない。アタシも一杯目は迷いませんでした。特製もりそばを手に取ると、この店が何者かを口ではなく丼で示す気配がはっきりしてくるんでしてね。

つけ汁は豚骨ベースに魚介を合わせた構成とされていて、ひと口目から厚みがありながら、後ろで魚介の輪郭がほどけていくタイプなんですよ。濃いだけで押すのではなく、どこかに丸みが残る。このあたりに東池袋系大勝軒らしい落ち着きがあります。温度が下がっても味が細らず、食べ進めるほどに旨みが積み上がっていくところが、なかなか頼もしいんです。

麺は自家製の中太からやや細めのストレート麺という案内が見えていて、量を選べるのもこの系譜らしいところです。実際、並で320グラム、中盛は1.5倍、大盛は2倍という記載があり、見た目の印象以上にしっかり腹に来る構えなんですよ。アタシはこの手の麺を食べると、すすった瞬間の張りと、噛んだあとに戻ってくる小麦の甘みを見ますが、ここはその往復が素直で、つけ汁との受け渡しがきれいなんです。

具はチャーシュー、メンマ、ネギ、野菜炒め、ワンタン、のり、味付玉子、生玉子と案内があり、メニューの幅からしても一本調子ではありません。とはいえ、あくまで主役はもりそばであって、具を盛ること自体が目的ではない。伝統的なつけ麺の作法を思わせる堅実さがあって、余計な演出で目を奪わないところに、かえってこの店の性格が出ているんですよ。

営業時間は11時から22時まで、定休日は火曜日と記載されています。訪問前に見ておきたいのは、現金のみという案内があることなんですよ。今どきは支払い方法でつまずくこともありますからね。大勝軒の一杯は長く続く系譜の味ですが、入口は案外こういう実務的なところにあります。そこを先に押さえておくと、味に集中しやすくなるんです。

ネットの熱気としては、むやみに派手に騒がれるより、実食記録と昔からの系譜を手がかりにじわじわ語られるタイプなんですよ。池袋の中でもつけ麺の話になると、どうしてもこの流れを外せないという空気があって、派手さよりも芯の太さで読ませる一軒だと感じます。アタシの目から見ても、静かながら無視できない温度が続いていて、星3.9がしっくり来ます。

ネット上の実食記録を見ると、池袋駅東口から歩けること、南池袋公園の近くであること、そして量のあるつけ麺を無理なく受け止められることが、共通して語られています。味の印象としては、豚骨魚介の厚みと、麺の食べ応えを軸に置く声が目立ちます。派手な奇策ではなく、ど真ん中の構えで勝負する店だと受け止められているわけで、アタシもその見立てにはうなずけました。

この南池袋店は、東池袋大勝軒の系譜を池袋の街で確かめるにはちょうどいい一軒なんですよ。元祖の名に引っぱられすぎず、それでも流れの背骨ははっきり見える。まずは特製もりそばを軸に、麺量や注文方法、支払いの流儀を訪問前に見ておけば、あとは落ち着いて丼と向き合えます。派手さより、積み重ねた旨さを見たい日にこそ向く店だと、アタシは受け取りました。